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第1章 大好きなお父さんと♡

コンコン。
私は理事長室の扉をノックする。
「里保です」
「入りなさい」
「失礼します」

咲と一緒に中に入る。
私は理事長に来る機会が何回かあるけど、咲は初めてだから緊張して固まってる。

「君が咲くんかぁ」
「は、初めまして！ほ、星野咲と申します!!」
「里保の父です。娘と仲良くしてくれてありがとう」
「こ、こちらこそ、里保さんにはいつもお世話になってます！」
「咲ったら緊張し過ぎだよ」
「だ、だって理事長室なんて初めてだし」

コンコン。
誰かが部屋にやってきた。
もしかして良兄かな？
「良です」
「立花先生？」
「兄にも紹介したくて♪」
「だったらわざわざ学校でしなくても…」
「まぁ良いじゃん♪」
「入りなさい」

扉が開いて立花先生が入って来た。
「良兄、遅いー」
「ごめん、ちょっと授業の資料作ってた」
「これでメンバーは揃ったね。咲、これから私達の秘密を見せるけど、誰にも話さないって約束してくれる？」
「私達？里保だけの秘密じゃなくて？」
「うん。立花家の秘密って感じかな？」
「立花家の秘密？」
「咲、守ってくれる？」
「里保のためなら…」
「ありがとう！約束だよ？」
「うん」