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唇果実
第3章 ユウリ
そして、そんな時、
微かに覗く真っ白な木綿の下着は彼女の魅力の一つだった。級友の少女の多くが紺のプリーツスカートと下着の間に体操着を忍ばせるのに、ユウリはそれを良しとしない。
制服のブラウスよりも白い唯一の私物。
誰にも押し付けられたわけじゃない、ユウリの選択。
それには色も柄もない、100%天然素材の少し小さめの面積だけで充分だった。
あの下着に触れたい。
ユウリの脚の根本があの小さな三角に詰まっているのだと思うと、吐息がグッと熱くなるのを感じた。
その息を吞み下すためには何か声をかけて、体内から熱源を吐き出さないといけない気がして、やはりワンテンポ遅れてしまうから、スカートにしまわれた小さなお尻にバイバイと念を送るのが常だった。
「ユウリー!パンツ見えてるよーー」
「見えてないよ。見えるわけないじゃん?」
「いや、見えたし…」
「白昼夢でも見たんじゃない?乙女だなあー」
たまにこんなやり取りがあって、クスクス笑ったユウリを見つけるとあたしは酷く狼狽してしまって内緒のバイバイすら忘れてしまうから、
泣きそうになるのを我慢するのにワザとユウリを追い抜いて帰るハメになる。
そんな日が、本当は愛おしかったりするのも知っているのに。
微かに覗く真っ白な木綿の下着は彼女の魅力の一つだった。級友の少女の多くが紺のプリーツスカートと下着の間に体操着を忍ばせるのに、ユウリはそれを良しとしない。
制服のブラウスよりも白い唯一の私物。
誰にも押し付けられたわけじゃない、ユウリの選択。
それには色も柄もない、100%天然素材の少し小さめの面積だけで充分だった。
あの下着に触れたい。
ユウリの脚の根本があの小さな三角に詰まっているのだと思うと、吐息がグッと熱くなるのを感じた。
その息を吞み下すためには何か声をかけて、体内から熱源を吐き出さないといけない気がして、やはりワンテンポ遅れてしまうから、スカートにしまわれた小さなお尻にバイバイと念を送るのが常だった。
「ユウリー!パンツ見えてるよーー」
「見えてないよ。見えるわけないじゃん?」
「いや、見えたし…」
「白昼夢でも見たんじゃない?乙女だなあー」
たまにこんなやり取りがあって、クスクス笑ったユウリを見つけるとあたしは酷く狼狽してしまって内緒のバイバイすら忘れてしまうから、
泣きそうになるのを我慢するのにワザとユウリを追い抜いて帰るハメになる。
そんな日が、本当は愛おしかったりするのも知っているのに。