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硝子の初恋
第5章 名前は特別の証?
その日の部活を終え、まゆなは高臣と一緒に下校していた。
中学の学区は違ったが、2人の家は在学している高校と同じ市内。2人共、自転車で通っている。
冬場の練習にプールを借りている大学はまゆなの家に近いため、部活の後は高臣がまゆなを家まで送ってくれていた。
途中にある公園に自転車を止め、ベンチに並んで座り、たわいない話をしていた。
ブーブーブーブーブー
まゆなの鞄の中で、携帯が激しく揺れた。
「……誰だろ」
「知らない番号?」
着信を告げる画面。アドレス帳に登録がないために番号で表示されている。
「シカトしとけよ」
「うん……」
留守電に繋がるまで震え続けた携帯。おとなしくなると、まゆなは驚いた。
「うわ、メールがすごい来てる!」
未読メール37件。
音を切ってあったから、メールに気付くのが遅れたのだが、部活を終えて大学を出る前に確認しているのだから、かなり多い未読件数だ。
中学の学区は違ったが、2人の家は在学している高校と同じ市内。2人共、自転車で通っている。
冬場の練習にプールを借りている大学はまゆなの家に近いため、部活の後は高臣がまゆなを家まで送ってくれていた。
途中にある公園に自転車を止め、ベンチに並んで座り、たわいない話をしていた。
ブーブーブーブーブー
まゆなの鞄の中で、携帯が激しく揺れた。
「……誰だろ」
「知らない番号?」
着信を告げる画面。アドレス帳に登録がないために番号で表示されている。
「シカトしとけよ」
「うん……」
留守電に繋がるまで震え続けた携帯。おとなしくなると、まゆなは驚いた。
「うわ、メールがすごい来てる!」
未読メール37件。
音を切ってあったから、メールに気付くのが遅れたのだが、部活を終えて大学を出る前に確認しているのだから、かなり多い未読件数だ。