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硝子の初恋
第5章 名前は特別の証?
「ッまゆ! ちょっと待った! ゴムッ、着けてないッ」

高臣が慌てて、まゆなの腰を引き上げる。

手慣れた様子でゴムを被せる高臣。それすら待ち切れずに、まゆなは高臣の首に抱き付き唇を重ねる。

まゆなの腰に添えられた高臣の手に誘導されるように、再び高臣と繋がる。

「あァッ、眞斗ッ」

(好き─────…ッ)

高臣の瞳に、高臣の優しさに、高臣の全てに……。まゆなの抑え切れない気持ちは涙となって溢れ出す。

口に出したら終わってしまう。

好きなんて気持ちは求められてない。

"めんどくせぇから別れる"

(そんな風に思われたくないッ!!)

でも─────

ホントに?

(ホントに眞斗にとって私はその程度?)

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