この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
硝子の初恋
第5章 名前は特別の証?
スッと差し出された高臣の指は、まゆなの零れ落ちた涙を優しく拭う。
「……ごめん」
高臣の口から出た言葉に、まゆなの心を絶望感が覆った。
「……俺が最初に最低な事したから」
最低な事─────…
文化祭最終日のレイプの事だろう。
あの日から始まった関係は、今、脆くも崩れようとしている。
「まゆ……顔上げて?」
高臣に頬を包まれ、そっと顔を上げさせられる。目を開けても、止まらない涙がまゆなの視界を歪ませた。
「まゆ……ごめんな。俺が最初に最低な事したから、何か順番がめちゃくちゃになっちゃったよな?」
(…─────順番?)
「……ごめん」
高臣の口から出た言葉に、まゆなの心を絶望感が覆った。
「……俺が最初に最低な事したから」
最低な事─────…
文化祭最終日のレイプの事だろう。
あの日から始まった関係は、今、脆くも崩れようとしている。
「まゆ……顔上げて?」
高臣に頬を包まれ、そっと顔を上げさせられる。目を開けても、止まらない涙がまゆなの視界を歪ませた。
「まゆ……ごめんな。俺が最初に最低な事したから、何か順番がめちゃくちゃになっちゃったよな?」
(…─────順番?)