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硝子の初恋
第6章 怖いくらいに幸せ
「無事にケー番変更もできてよかったよね」

沙有里と教室に入ると、佳菜美と成美が駆け寄って来た。2人にも、もちろん新しい番号は教えてある。

「まゆちゃん、ケー番変えたんだ? 教えて?」

早速聞きつけた三園と原口が笑顔でまゆなに近付く。2人を疑っているからか、その笑顔はどこか裏がありそうに見えてしまう。

「えっと……あの……」

思わず口ごもるまゆな。

「何? うちらには教えられない?」

三園が少し不機嫌そうにまゆなを睨んだ。

「教えられない!」

「さっ、沙有里?!」

三園と原口からまゆなを庇うように立ち塞がる沙有里。

「まゆは私のだから! 私以外に教えちゃダメ!!」

「はぁ? ちょっと〜」

沙有里を退かそうとする三園。

「ダメダメダメダメダメ─────!!」

大きな声を出した沙有里。

「馬鹿じゃないの? うちらはまゆちゃんと話してんの!」

無理矢理沙有里を退かした三園。その隙に、原口がまゆなの腕を掴んだ。
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