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硝子の初恋
第6章 怖いくらいに幸せ
その後は特に何もなく、平和なうちに二学期が終了した。
冬休み初日の今日は、冬季大会。
一年マネージャーのまゆなと沙有里は、観客席で、記録を書き込んでいる。
「きゃ─────!」
観客席から、一際大きな歓声が上がった。
「まゆ! 高臣先輩だよ!」
隣の沙有里が、興奮した声を出す。
スタート台に上がる高臣。一瞬、高臣がこちらを見た気がして、まゆなの心臓が小さく跳ねた。
いくつものプールを収容する程に大きな会場の、大勢の観客で溢れる観客席。
(こんな中で目が合ったかもなんて、私すごい自惚れてる……)
でも─────
「今こっち見たよね?」
「見た見た!」
まゆなの後ろの女子高生が騒ぐ。
「マジカッコイイ!」
「ヤバイくね? あの身体」
「うわ、抱かれたい!!」
「高臣く─────ん!」
ざわざわとした観客席は、高臣へ向けられているだろう言葉に溢れていた。
冬休み初日の今日は、冬季大会。
一年マネージャーのまゆなと沙有里は、観客席で、記録を書き込んでいる。
「きゃ─────!」
観客席から、一際大きな歓声が上がった。
「まゆ! 高臣先輩だよ!」
隣の沙有里が、興奮した声を出す。
スタート台に上がる高臣。一瞬、高臣がこちらを見た気がして、まゆなの心臓が小さく跳ねた。
いくつものプールを収容する程に大きな会場の、大勢の観客で溢れる観客席。
(こんな中で目が合ったかもなんて、私すごい自惚れてる……)
でも─────
「今こっち見たよね?」
「見た見た!」
まゆなの後ろの女子高生が騒ぐ。
「マジカッコイイ!」
「ヤバイくね? あの身体」
「うわ、抱かれたい!!」
「高臣く─────ん!」
ざわざわとした観客席は、高臣へ向けられているだろう言葉に溢れていた。