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硝子の初恋
第6章 怖いくらいに幸せ
「電話した? 親、いいって?」

シャワーから戻った高臣が、携帯を持ったままいるまゆなに尋ねる。

「うん。沙有里の所に泊まるって言ったから……」

裸の上半身に、バスタオルを巻いただけの下半身。高臣の姿がクラクラするくらい色っぽくて、まゆなはドキドキを悟られないように顔を逸らす。

「まゆもシャワー浴びてくれば?」

「う……うん」

ソワソワと落ち着かない様子で立ち上がり、まゆなはバスルームへと入った。

コンビニで、飲み物や夕飯、明日の朝食まで買い込んで、高臣とまゆなはホテルに入っていた。

年が明ければ、高臣とまゆなは付き合って2ヶ月が経つ。

互いに実家暮らしのため、泊まりの経験は2回目。まゆなにとって、ラブホテルは今回が2回目だ。
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