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硝子の初恋
第6章 怖いくらいに幸せ
(うー、緊張する)

いかにも今からヤります! という部屋の中が落ち着かない。

無駄に広いバスルームも落ち着かない。

何より─────…

(お風呂の後って、どんな格好して出て行けばいいのぉ?!)

せっかく温まった身体が冷えてしまうのではないかという程の間、まゆなは脱衣所で悩んでいた。

前回は完璧に着込んで行き、高臣に大笑いされた。

(じゃあ、素っ裸?)

とりあえず身体に巻いたバスタオルを外して見る。

(無理無理、あり得ない! そんなはしたない事できないッ)

まゆなは慌ててバスタオルを巻き付けた。

(じゃあ、バスローブ? )

添えつけの真っ白なバスローブは、引き摺る程丈の長いものか、お尻が見えそうな程丈の短いものしかない。

(やっぱり、眞斗みたいにバスタオル? でもタオルの下は? 下着は着けるべき?)

今脱がされたら、バスタオルの下は素っ裸。

(パンツくらいは履くべき? どうしよ、誰に聞けばいいのぉ!? )

まゆなは頭を抱えて座り込んだ。

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