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硝子の初恋
第7章 初めて一緒のクリスマス
「眞斗、部屋行こう」

まゆなは嬉しそうに高臣の手を引き、すっかりパーティーの用意が整ったまゆなの部屋に招き入れる。

まゆなの部屋で、高臣と2人で過ごす初めてのクリスマスパーティーが始まった。

「すげー、まゆが作ったの?」

テーブルの上に並べられた料理の数々に、高臣が歓声をあげる。

「お母さんに手伝ってもらったけどね」

高臣に褒められて、照れ臭そうに頬を染めるまゆな。

「うん、旨い!」

料理を頬張る高臣に、まゆなは嬉しくて満面の笑みになる。

「よかったぁ! 唐揚げはね、昨日から下味付けといたんだよ」

「すげーな、まゆ。いつでも嫁に行けるじゃん」

「え?」

高臣の何気無い一言に、一気に顔を真っ赤に染めて俯くまゆな。

(眞斗の所にお嫁に行きたい! なんて……私の馬鹿! 気が早過ぎるー!!)

思わず想像してしまいそうになった遠い未来を、頭ブンブン振って掻き消すまゆな。
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