この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
硝子の初恋
第7章 初めて一緒のクリスマス
「まゆ、こっち!」

高臣が入口とは違う方へまゆなの手を引いて行く。そのまま、従業員用のドアから中へ入っていった。

「え? ここから入っていいの?!」

ドキドキとするまゆなに、

「俺、ここでバイトしてんの」

サラリと高臣が言う。

「バイト?! 部活あんなに忙しいのに?!」

冬季大会が終わっても、ひと段落つく暇もなく、今度は記録会に向けて猛練習。なんだかんだと毎月いろいろある。

水泳の練習だけはマジメにしている高臣が、いったいいつバイトをしているのかと、まゆなは首を傾げる。

「おー、眞斗! ようやく来たか」

「こんばんは」

中にいたサンタ姿の中年男性が、高臣の姿を見つけて出てくる。高臣がぺこりと頭を下げた。

「おー、この子が絶品のイケメンを仕留めた噂の彼女かぁ。いい声で鳴きそう」

サンタ姿の男性は、まゆなの頭の先からつま先まで舐めるように見る。

「は?」

今朝の一輝を思い出すその仕草にまゆなはブルリと身震いした。

「え?! バイトってヤバイ系?!」

サンタ姿の男性から向けられるいやらしい視線に、まゆなの頭の中に嫌な想像が膨らみ、思わず高臣の腕を掴む。

「あ、そういうバイトに興味ある?」

サンタ姿の男性は、まゆなの顔を覗き込む。

「社長、近いッ! ていうか、誤解ちゃんと解いて」

高臣は、まゆなを自分の後ろに引き寄せる。

「あー、ごめんごめん。眞斗には、ホテルで毎月行うイベントの内容やプレゼント、それに関する部屋の装飾だとか小物を考えて貰ってるんだよ」

「思いついた事をメールするだけで高収入なんて、いいバイトだろ?」

サンタ姿の男性の言葉に、高臣はまゆなの方を見てニッと笑った。
/367ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ