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硝子の初恋
第7章 初めて一緒のクリスマス
「まゆ、こっち!」
高臣が入口とは違う方へまゆなの手を引いて行く。そのまま、従業員用のドアから中へ入っていった。
「え? ここから入っていいの?!」
ドキドキとするまゆなに、
「俺、ここでバイトしてんの」
サラリと高臣が言う。
「バイト?! 部活あんなに忙しいのに?!」
冬季大会が終わっても、ひと段落つく暇もなく、今度は記録会に向けて猛練習。なんだかんだと毎月いろいろある。
水泳の練習だけはマジメにしている高臣が、いったいいつバイトをしているのかと、まゆなは首を傾げる。
「おー、眞斗! ようやく来たか」
「こんばんは」
中にいたサンタ姿の中年男性が、高臣の姿を見つけて出てくる。高臣がぺこりと頭を下げた。
「おー、この子が絶品のイケメンを仕留めた噂の彼女かぁ。いい声で鳴きそう」
サンタ姿の男性は、まゆなの頭の先からつま先まで舐めるように見る。
「は?」
今朝の一輝を思い出すその仕草にまゆなはブルリと身震いした。
「え?! バイトってヤバイ系?!」
サンタ姿の男性から向けられるいやらしい視線に、まゆなの頭の中に嫌な想像が膨らみ、思わず高臣の腕を掴む。
「あ、そういうバイトに興味ある?」
サンタ姿の男性は、まゆなの顔を覗き込む。
「社長、近いッ! ていうか、誤解ちゃんと解いて」
高臣は、まゆなを自分の後ろに引き寄せる。
「あー、ごめんごめん。眞斗には、ホテルで毎月行うイベントの内容やプレゼント、それに関する部屋の装飾だとか小物を考えて貰ってるんだよ」
「思いついた事をメールするだけで高収入なんて、いいバイトだろ?」
サンタ姿の男性の言葉に、高臣はまゆなの方を見てニッと笑った。
高臣が入口とは違う方へまゆなの手を引いて行く。そのまま、従業員用のドアから中へ入っていった。
「え? ここから入っていいの?!」
ドキドキとするまゆなに、
「俺、ここでバイトしてんの」
サラリと高臣が言う。
「バイト?! 部活あんなに忙しいのに?!」
冬季大会が終わっても、ひと段落つく暇もなく、今度は記録会に向けて猛練習。なんだかんだと毎月いろいろある。
水泳の練習だけはマジメにしている高臣が、いったいいつバイトをしているのかと、まゆなは首を傾げる。
「おー、眞斗! ようやく来たか」
「こんばんは」
中にいたサンタ姿の中年男性が、高臣の姿を見つけて出てくる。高臣がぺこりと頭を下げた。
「おー、この子が絶品のイケメンを仕留めた噂の彼女かぁ。いい声で鳴きそう」
サンタ姿の男性は、まゆなの頭の先からつま先まで舐めるように見る。
「は?」
今朝の一輝を思い出すその仕草にまゆなはブルリと身震いした。
「え?! バイトってヤバイ系?!」
サンタ姿の男性から向けられるいやらしい視線に、まゆなの頭の中に嫌な想像が膨らみ、思わず高臣の腕を掴む。
「あ、そういうバイトに興味ある?」
サンタ姿の男性は、まゆなの顔を覗き込む。
「社長、近いッ! ていうか、誤解ちゃんと解いて」
高臣は、まゆなを自分の後ろに引き寄せる。
「あー、ごめんごめん。眞斗には、ホテルで毎月行うイベントの内容やプレゼント、それに関する部屋の装飾だとか小物を考えて貰ってるんだよ」
「思いついた事をメールするだけで高収入なんて、いいバイトだろ?」
サンタ姿の男性の言葉に、高臣はまゆなの方を見てニッと笑った。