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硝子の初恋
第7章 初めて一緒のクリスマス
「あ……ああ、そういうバイトかぁ。だからこんな繁盛日に予約が取れたんだね」
ようやく納得のいった様子のまゆな。
「そ。それにここ、一輝ん家だからな。多少融通が効く」
「一輝!? って……田村一輝?!」
高臣の言葉に驚き、つい大きな声を出したまゆな。
「お、一輝の事も知ってんの?」
サンタ姿の男性……一輝の父親がまたまゆなにずいっと近づいた。
「同じクラスだよな?」
高臣がまゆなを後ろに引き寄せる。
「あ、はい。もしかして、一輝のお父さんですか?」
まゆなは高臣の背中からひょっこりと顔を出す。
「そうそう! 一輝の父の田村一志[たむら かずし]です」
「あ、神崎まゆなです」
「まゆちゃん? 一輝からよく話聞く! これからも仲良くしてやってな?」
「あ、はい、もちろん!」
まゆなの手を取り、ぶんぶんと振る一輝の父親。高臣はその手を引き剥がし、またまゆなを引き寄せた。
「んじゃ、社長、あの部屋借りるね?」
「あー、そうそう、これ、プレゼント」
歩き出そうとした高臣を、一輝の父親が呼び止め、大きな紙袋を渡す。
「何?」
高臣が紙袋を開けると、中にはサンタクロースとトナカイのコスプレ衣装が入っていた。
「今月の従業員のコスプレ衣装、余ったからやる」
「マジで? サンキュー、社長!」
「じゃ、まゆちゃん、ごゆっくり〜」
一輝の父親にぺこりと頭を下げ、先を歩く高臣に続いてまゆなも階段を上った。
ようやく納得のいった様子のまゆな。
「そ。それにここ、一輝ん家だからな。多少融通が効く」
「一輝!? って……田村一輝?!」
高臣の言葉に驚き、つい大きな声を出したまゆな。
「お、一輝の事も知ってんの?」
サンタ姿の男性……一輝の父親がまたまゆなにずいっと近づいた。
「同じクラスだよな?」
高臣がまゆなを後ろに引き寄せる。
「あ、はい。もしかして、一輝のお父さんですか?」
まゆなは高臣の背中からひょっこりと顔を出す。
「そうそう! 一輝の父の田村一志[たむら かずし]です」
「あ、神崎まゆなです」
「まゆちゃん? 一輝からよく話聞く! これからも仲良くしてやってな?」
「あ、はい、もちろん!」
まゆなの手を取り、ぶんぶんと振る一輝の父親。高臣はその手を引き剥がし、またまゆなを引き寄せた。
「んじゃ、社長、あの部屋借りるね?」
「あー、そうそう、これ、プレゼント」
歩き出そうとした高臣を、一輝の父親が呼び止め、大きな紙袋を渡す。
「何?」
高臣が紙袋を開けると、中にはサンタクロースとトナカイのコスプレ衣装が入っていた。
「今月の従業員のコスプレ衣装、余ったからやる」
「マジで? サンキュー、社長!」
「じゃ、まゆちゃん、ごゆっくり〜」
一輝の父親にぺこりと頭を下げ、先を歩く高臣に続いてまゆなも階段を上った。