この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
硝子の初恋
第8章 かげり始めた幸せ
大晦日、高臣の母親が作った年越し蕎麦を夕飯にご馳走になり、まゆなは高臣の部屋でまったりしていた。
優しく頭を撫でてくる高臣。ウトウトしかけたまゆな。
「あ!」
その時、ちょうどテレビに映った、隣町のちょっと有名な神社。
初詣をしようと早くも参拝者が集まっている様子が映し出されていた。
「眞斗も受験生になるんだし、初詣はここに行く?」
何気なく言ったまゆなの一言に、
「……よし、今から行くぞ!」
高臣がまゆなの手を引いて立ち上がる。
「今から?!」
「そ! まゆのチャリならニケツで行けるな」
と突然決まったのが、年越し1時間前。
「眞斗ッ、年越しまであと10分しかない!」
「余裕余裕ッ!!」
全速力ーッと言いながら、立ち漕ぎダッシュをする高臣。
「早過ぎーッ、寒いーッ!」
まゆなは楽しそうに、荷台に掴まって叫んでいた。
優しく頭を撫でてくる高臣。ウトウトしかけたまゆな。
「あ!」
その時、ちょうどテレビに映った、隣町のちょっと有名な神社。
初詣をしようと早くも参拝者が集まっている様子が映し出されていた。
「眞斗も受験生になるんだし、初詣はここに行く?」
何気なく言ったまゆなの一言に、
「……よし、今から行くぞ!」
高臣がまゆなの手を引いて立ち上がる。
「今から?!」
「そ! まゆのチャリならニケツで行けるな」
と突然決まったのが、年越し1時間前。
「眞斗ッ、年越しまであと10分しかない!」
「余裕余裕ッ!!」
全速力ーッと言いながら、立ち漕ぎダッシュをする高臣。
「早過ぎーッ、寒いーッ!」
まゆなは楽しそうに、荷台に掴まって叫んでいた。