この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
硝子の初恋
第8章 かげり始めた幸せ
参拝者の列は、想像以上に長く続き、その列に並んだまま新年を終えるカウントダウンが始まる。
「眞斗! 私、今年の始めには、年越しをこんな風に眞斗と過ごせるなんて思ってなかったよ。今すごく幸せ」
まゆなが本当に幸せそうな顔をして笑う。
「来年も、その先も、ずっとずっと一緒に居てね?」
高臣の腕に自分の腕を絡ませて、上目遣いに高臣を見つめるまゆなは、付き合い初めの頃よりグッと大人っぽくなった。
ドキドキと高鳴り出した高臣の分厚い胸に、まゆなの頭を抱き寄せる。
「まゆ……」
周りの楽しそうなカウントダウンの声が遠ざかる。
『3、2、1……』
ドーン!!!!!
カウントダウンに合わせて、新年を告げる花火が上がる。拍手をしたり、抱き合ったり、周りも様々に新年を喜んでいる。
最初の花火とほぼ同時に、高臣の唇がまゆなの唇に重ねられた。
花火に照らされ、更には新年を喜ぶ周りの歓声に、まゆなは恥ずかしくてキツく目を閉じた。
ゆっくりと唇が離され、まゆなが恐る恐る目を開くと、高臣の舌がまゆなの唇をペロリと舐め取った。
「ぶ……顔真っ赤」
花火に照らされたまゆなの顔を見て、高臣が笑う。
「もーッ!」
逸らそうとしたまゆなの顔を、高臣の手が両手で包み込むようにして押さえる。
「まゆ……これからも、ずっとこうして一緒に居ような」
甘い言葉の後の甘いキス。まゆなは周りの目も忘れて、高臣の首に抱きついて受け入れていた。
「眞斗! 私、今年の始めには、年越しをこんな風に眞斗と過ごせるなんて思ってなかったよ。今すごく幸せ」
まゆなが本当に幸せそうな顔をして笑う。
「来年も、その先も、ずっとずっと一緒に居てね?」
高臣の腕に自分の腕を絡ませて、上目遣いに高臣を見つめるまゆなは、付き合い初めの頃よりグッと大人っぽくなった。
ドキドキと高鳴り出した高臣の分厚い胸に、まゆなの頭を抱き寄せる。
「まゆ……」
周りの楽しそうなカウントダウンの声が遠ざかる。
『3、2、1……』
ドーン!!!!!
カウントダウンに合わせて、新年を告げる花火が上がる。拍手をしたり、抱き合ったり、周りも様々に新年を喜んでいる。
最初の花火とほぼ同時に、高臣の唇がまゆなの唇に重ねられた。
花火に照らされ、更には新年を喜ぶ周りの歓声に、まゆなは恥ずかしくてキツく目を閉じた。
ゆっくりと唇が離され、まゆなが恐る恐る目を開くと、高臣の舌がまゆなの唇をペロリと舐め取った。
「ぶ……顔真っ赤」
花火に照らされたまゆなの顔を見て、高臣が笑う。
「もーッ!」
逸らそうとしたまゆなの顔を、高臣の手が両手で包み込むようにして押さえる。
「まゆ……これからも、ずっとこうして一緒に居ような」
甘い言葉の後の甘いキス。まゆなは周りの目も忘れて、高臣の首に抱きついて受け入れていた。