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硝子の初恋
第8章 かげり始めた幸せ
「私だって、眞斗を私だけでいっぱいに満たしたい……」

チュッと音を立て、まゆなは高臣の胸の粒を口に含む。唇で挟んだまま、舌先で転がす。

「ッまゆ、んッ、お前、どこで、ンなテク覚えたんだよ?」

吐息を漏らしながら、高臣がまゆなの頭を撫でる。

「眞斗が……私にするように、してるだけだよ」

舌先と指で、高臣の胸を攻めていくまゆな。高臣は眉を寄せ呼吸を荒くしていく。

(気持ち……いいのかな? でも……やっぱりされるなら……下の方がいいのかな?)

まゆなは、背中に回していた片手を、移動しようとして高臣の脇腹に滑らせた。

「─────ッ?!」

大きく身体を揺らした高臣が身体を捩った。

(あれ? もしかして……)

「眞斗って、くすぐったがり?」

まゆなの言葉に、高臣は顔を赤くする。

「別に! くすぐったくねぇし! てか、変な所触んな!」

ふいっと顔を逸らした高臣が、何だか可愛らしく見えて、まゆなはつい弄りたくなる。

「ふーん、くすぐったくないんだ?」

まゆなの指が、高臣の脇腹に触れる。ピクリと身体を固くした高臣が、少し不安げにまゆなを見る。

「な……」

高臣が言葉を発する前に、まゆなは高臣の脇腹で指を動かす。

「ぶわっ、まゆっ、やめっ、ぶははっ」

転げ回る高臣。調子に乗ったまゆなは、更に忙しく指を動かした。

「くすぐったい? 白状しろー」

「くすっ、くすぐったいっ、からっ、 離せって、ぶはっ」

ようやくまゆなの手が離れ、高臣はゼーゼーと息を切らせて起き上がる。

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