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硝子の初恋
第8章 かげり始めた幸せ
初日の出を見た後は家で爆睡しようと、まゆなは帰り支度を整え、高臣とそれぞれの自転車に乗って学校へ向かう。

学校に着くと、ほとんどの水泳部員が集まっていた。

自転車置場に自転車を停め、その集団に向かって歩く。

「まゆー、あけおめー!」

「沙有里ー、おめでとう」

まゆなの姿を見つけた沙有里が駆け寄ってくる。

「何か眠そうだね? 高臣先輩と年越ししたの?」

「うん。隣町の神社まで初詣に行ってきた」

まゆなが、自転車置場で離れた高臣の方を見ると、同学年の水泳部員に囲まれ、何でまゆなと一緒なのかとあれこれ聞かれている。

「早ッ! もう初詣してきたんだ。てか、隣町までどうやって行ったの?」

「私の自転車に二人乗りして……」

「元気だねー。でも、何だかんだ仲良くやってるみたいで良かったじゃん?」

「うん」

幸せそうに笑うまゆなに、沙有里は嫉妬の気持ちよりも嬉しい気持ちが勝つ。

ウジウジと告白も出来ずにいたまゆなが、来る者拒まずの高臣をここまで変えてしまうとは、沙有里も想像出来なかった。

自分の事のように喜んでくれる沙有里に、まゆなも何でも話していた。
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