この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
硝子の初恋
第8章 かげり始めた幸せ
遠回りになるからいいとまゆなは言うのに、高臣はまゆなを家まで送って行った。
「眞斗? 何か気になる?」
時々後ろを振り返り、あのサラリーマンが来ていないか確認する高臣に、何も知らないまゆなは怪訝な顔をする。
「……まゆはホントのん気だな」
呆れたように笑う高臣。
「……1人で出歩くなよ?」
少し真面目な顔をしてそう言った。
「え? 何で?」
「何かあると困るから」
高臣が愛おしそうにまゆなの髪を撫でるから、まゆなは恥ずかしくて俯いた。
「……お父さんみたい」
そう言って少し膨らめたまゆなの頬に、高臣は軽くキスをする。
「帰ったら爆睡しそう」
大きく伸びをした後、自転車に跨る高臣。
「私も今日は寝て過ごす」
高臣を見送ったまゆなは、その言葉通りに、元旦は一日寝て過ごした。
「眞斗? 何か気になる?」
時々後ろを振り返り、あのサラリーマンが来ていないか確認する高臣に、何も知らないまゆなは怪訝な顔をする。
「……まゆはホントのん気だな」
呆れたように笑う高臣。
「……1人で出歩くなよ?」
少し真面目な顔をしてそう言った。
「え? 何で?」
「何かあると困るから」
高臣が愛おしそうにまゆなの髪を撫でるから、まゆなは恥ずかしくて俯いた。
「……お父さんみたい」
そう言って少し膨らめたまゆなの頬に、高臣は軽くキスをする。
「帰ったら爆睡しそう」
大きく伸びをした後、自転車に跨る高臣。
「私も今日は寝て過ごす」
高臣を見送ったまゆなは、その言葉通りに、元旦は一日寝て過ごした。