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硝子の初恋
第8章 かげり始めた幸せ
夢の中─────

まゆなは、高臣とスケートに来ていた。

くだらない事で笑い合いながら、手を繋いで滑っている。

不意に、高臣の手が離された。その途端、周りが真っ暗になる。

「眞斗? どこ?」

まゆなは手探りで高臣を探す。

突然、目の前に現れた景色は、学校の屋上だった。

まるで映画を観ているように、あの時の光景が目の前に現れる。

購買で買ったパンを片手に、まゆなは屋上の扉を開けようとしている。

(ダメ……ダメッ)

「ダメ!!」

咄嗟に、叫んだ。


「あぁぁぁぁッ、気持ちいッ、また来るッ、あァ─────…ッ」

屋上への扉を開けると、壁に手を付き高臣にお尻を突き出し、甘い叫び声を上げるつぐみの姿が目に入る。

そして、つぐみのお尻に挿さった高臣の猛り。2人の繋がった身体。

つぐみを見る高臣の冷めた目が、まゆなに向けられた。


ピシッピシピシ───……

景色が、スケートリンクに戻る。その瞬間、足元の氷が割れ始める。

「やだ! 眞斗? 助けて! 眞斗ッ!!」

声の限りに叫ぶけれど、高臣はどこにもいない。

まゆなは、真っ暗な中へ勢い良く落ちていった。
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