この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
硝子の初恋
第8章 かげり始めた幸せ
夢の中─────
まゆなは、高臣とスケートに来ていた。
くだらない事で笑い合いながら、手を繋いで滑っている。
不意に、高臣の手が離された。その途端、周りが真っ暗になる。
「眞斗? どこ?」
まゆなは手探りで高臣を探す。
突然、目の前に現れた景色は、学校の屋上だった。
まるで映画を観ているように、あの時の光景が目の前に現れる。
購買で買ったパンを片手に、まゆなは屋上の扉を開けようとしている。
(ダメ……ダメッ)
「ダメ!!」
咄嗟に、叫んだ。
「あぁぁぁぁッ、気持ちいッ、また来るッ、あァ─────…ッ」
屋上への扉を開けると、壁に手を付き高臣にお尻を突き出し、甘い叫び声を上げるつぐみの姿が目に入る。
そして、つぐみのお尻に挿さった高臣の猛り。2人の繋がった身体。
つぐみを見る高臣の冷めた目が、まゆなに向けられた。
ピシッピシピシ───……
景色が、スケートリンクに戻る。その瞬間、足元の氷が割れ始める。
「やだ! 眞斗? 助けて! 眞斗ッ!!」
声の限りに叫ぶけれど、高臣はどこにもいない。
まゆなは、真っ暗な中へ勢い良く落ちていった。
まゆなは、高臣とスケートに来ていた。
くだらない事で笑い合いながら、手を繋いで滑っている。
不意に、高臣の手が離された。その途端、周りが真っ暗になる。
「眞斗? どこ?」
まゆなは手探りで高臣を探す。
突然、目の前に現れた景色は、学校の屋上だった。
まるで映画を観ているように、あの時の光景が目の前に現れる。
購買で買ったパンを片手に、まゆなは屋上の扉を開けようとしている。
(ダメ……ダメッ)
「ダメ!!」
咄嗟に、叫んだ。
「あぁぁぁぁッ、気持ちいッ、また来るッ、あァ─────…ッ」
屋上への扉を開けると、壁に手を付き高臣にお尻を突き出し、甘い叫び声を上げるつぐみの姿が目に入る。
そして、つぐみのお尻に挿さった高臣の猛り。2人の繋がった身体。
つぐみを見る高臣の冷めた目が、まゆなに向けられた。
ピシッピシピシ───……
景色が、スケートリンクに戻る。その瞬間、足元の氷が割れ始める。
「やだ! 眞斗? 助けて! 眞斗ッ!!」
声の限りに叫ぶけれど、高臣はどこにもいない。
まゆなは、真っ暗な中へ勢い良く落ちていった。