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硝子の初恋
第9章 突然のサヨナラ
昼休み、
「まゆ、一緒に購買行こ?」
いつもはお弁当の沙有里が、まゆなを購買へ誘った。
「いいよ。でも、珍しいね?」
「うん。お母さんが寝坊したの」
話しながら購買へ行くと、ビニール袋を提げた侑吾が丁度購買から出てきた。
「沙有里ちゃんとまゆちゃん」
侑吾が2人に気付き、笑顔で駆け寄って来る。
「あれ? 侑吾先輩オンリー?」
いつかのように吃るも事なく、沙有里は侑吾に話し掛ける。
「俺はそんなに、いつも眞斗にベッタリな訳じゃないよ?」
「あー、オンリーじゃなくてロンリーな感じですね」
「えー、沙有里ちゃんひどい! 俺そんなに寂しい奴に見える?」
「じゃあ、ベンリーなパシリですか?」
「イヤイヤ、沙有里ちゃんには敵わないわ」
沙有里の言葉で、侑吾は楽しそうにゲラゲラと笑っていた。
(何だ、いい感じじゃん)
親友の片想いがいい方向に向いていて、まゆなはホッとした。
「まゆ、一緒に購買行こ?」
いつもはお弁当の沙有里が、まゆなを購買へ誘った。
「いいよ。でも、珍しいね?」
「うん。お母さんが寝坊したの」
話しながら購買へ行くと、ビニール袋を提げた侑吾が丁度購買から出てきた。
「沙有里ちゃんとまゆちゃん」
侑吾が2人に気付き、笑顔で駆け寄って来る。
「あれ? 侑吾先輩オンリー?」
いつかのように吃るも事なく、沙有里は侑吾に話し掛ける。
「俺はそんなに、いつも眞斗にベッタリな訳じゃないよ?」
「あー、オンリーじゃなくてロンリーな感じですね」
「えー、沙有里ちゃんひどい! 俺そんなに寂しい奴に見える?」
「じゃあ、ベンリーなパシリですか?」
「イヤイヤ、沙有里ちゃんには敵わないわ」
沙有里の言葉で、侑吾は楽しそうにゲラゲラと笑っていた。
(何だ、いい感じじゃん)
親友の片想いがいい方向に向いていて、まゆなはホッとした。