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硝子の初恋
第10章 サヨナラの理由が知りたい
昼休みの屋上。ベンチに座った高臣の上に、上半身裸のつぐみが跨っていた。

「アンッ、アンッ、おっぱい気持ちいッ」

虚ろな高臣の瞳につぐみは映っていない。高臣は、ただボーッとつぐみの胸を揉んでいた。

「先輩ッ、先輩?、先輩ッ!!」

「は?」

耳元でつぐみのキンキン声が響き、高臣は我に返る。

「もうッ! おっぱいはもういいから、挿れて!」

高臣に跨るつぐみが足を開く。

「……無理。勃たねぇもん」

「はぁ?」

高臣の制服のズボンの上から、そこを覗くつぐみ。そこに膨らみはなく、高臣の言葉を証明している。

「じゃあ前みたいに自分でして勃たせてよ!」

つぐみは、高臣の手を掴みそこに押し付ける。

「……めんどくせぇ」

「もーッ!」

明らかにつぐみを捉えていない虚ろな高臣の目。昨晩はほとんど眠る事が出来ずに、目の下に隈を作っていた。

「ふふふ、じゃあ、私が口でしてあげる」

つぐみはそう言うと、高臣のベルトとズボンを緩め、取り出したそれに愛おしそうに触れた。

何の興奮もなく、高臣はつぐみのフェラをボーッと眺めている。

(まゆ……)

別れたくないと泣いたまゆなを思い出す。

(俺だって、別れたくなんて……なかった……)

髪をくしゃっとさせたまま力を入れて、泣きそうになるのを堪える。

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