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硝子の初恋
第10章 サヨナラの理由が知りたい

何も言い返せなかった。
もう何が何だかわからない。
まゆなと高臣は学年も違うから、元々学校ではあまり会う事も話す機会もない。
でも部活では、この一週間ほとんど目が合っても逸らされる状態だった。帰りも一緒に帰っていない。
時々当たり障りのない会話はするけれど、核心に触れるのが怖くてそれ以上の会話はしていなかった。
(毎日屋上で立石さんとエッチしてたんだ……)
つぐみの言葉は、まゆなの心をドン底に突き落とした。
重たい心を引き摺って教室に戻ったまゆな。そのまま机に突っ伏す。
「……何かあった?」
佳菜美と成美とお弁当を食べていた沙有里が、まゆなの傍に寄る。
「…もう…ダメかも……」
涙声のまゆな。
「まゆ……」
頭を撫でる沙有里。こういう時、沙有里は根掘り葉掘り聞き出そうとはせず、まゆなが話すまで待ってくれる。
沙有里が優しく頭を撫でてくれるのが心地良くて、まゆなはそのまま身を任せた。
もう何が何だかわからない。
まゆなと高臣は学年も違うから、元々学校ではあまり会う事も話す機会もない。
でも部活では、この一週間ほとんど目が合っても逸らされる状態だった。帰りも一緒に帰っていない。
時々当たり障りのない会話はするけれど、核心に触れるのが怖くてそれ以上の会話はしていなかった。
(毎日屋上で立石さんとエッチしてたんだ……)
つぐみの言葉は、まゆなの心をドン底に突き落とした。
重たい心を引き摺って教室に戻ったまゆな。そのまま机に突っ伏す。
「……何かあった?」
佳菜美と成美とお弁当を食べていた沙有里が、まゆなの傍に寄る。
「…もう…ダメかも……」
涙声のまゆな。
「まゆ……」
頭を撫でる沙有里。こういう時、沙有里は根掘り葉掘り聞き出そうとはせず、まゆなが話すまで待ってくれる。
沙有里が優しく頭を撫でてくれるのが心地良くて、まゆなはそのまま身を任せた。

