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硝子の初恋
第10章 サヨナラの理由が知りたい

ファストフード店で腹ごしらえをしたまゆなと渡辺は、近くのゲームセンターにいた。
平日の昼間のゲームセンターは客も疎らで、目立たないように入口の所のUFOキャッチャーで遊んでいた。
「やったぁ───ッ」
「渡辺くん、すごい!」
渡辺が、ずっと狙っていたビーズで作られた可愛いクマのキーホルダーをGETし、状況を忘れて大声を出す。
「はい、あげる」
渡辺が、取ったばかりのキーホルダーをまゆなに差し出した。
「え? でも……」
「こんくらいいいじゃん! 今日の思い出にもらって」
渡辺は、まゆなの手の中にキーホルダーを握らせる。
「ありがとう」
まゆなはそのキーホルダーを鞄に付けた。
「可愛い」
「……神崎の方が可愛いよ」
「え?」
渡辺の言葉にドキドキしながら顔を上げたまゆなは、真剣な瞳でまゆなを見つめる渡辺と目が合った。
「神崎さぁ、高臣先輩と……」
渡辺が、言いかけた時、
「ちょっといい? あなたたち、学校は?」
2人の女性がまゆなの肩を掴んだ。
「あ……」
(補導員だ!)
まゆなはビクリと身体を硬くすると同時に、渡辺がまゆなの手を強く引いた。
「すみませんっ、今から行きます!!」
そう言いながら、まゆなの手を引いた渡辺は、先程のようにものすごい勢いで走り出していた。
平日の昼間のゲームセンターは客も疎らで、目立たないように入口の所のUFOキャッチャーで遊んでいた。
「やったぁ───ッ」
「渡辺くん、すごい!」
渡辺が、ずっと狙っていたビーズで作られた可愛いクマのキーホルダーをGETし、状況を忘れて大声を出す。
「はい、あげる」
渡辺が、取ったばかりのキーホルダーをまゆなに差し出した。
「え? でも……」
「こんくらいいいじゃん! 今日の思い出にもらって」
渡辺は、まゆなの手の中にキーホルダーを握らせる。
「ありがとう」
まゆなはそのキーホルダーを鞄に付けた。
「可愛い」
「……神崎の方が可愛いよ」
「え?」
渡辺の言葉にドキドキしながら顔を上げたまゆなは、真剣な瞳でまゆなを見つめる渡辺と目が合った。
「神崎さぁ、高臣先輩と……」
渡辺が、言いかけた時、
「ちょっといい? あなたたち、学校は?」
2人の女性がまゆなの肩を掴んだ。
「あ……」
(補導員だ!)
まゆなはビクリと身体を硬くすると同時に、渡辺がまゆなの手を強く引いた。
「すみませんっ、今から行きます!!」
そう言いながら、まゆなの手を引いた渡辺は、先程のようにものすごい勢いで走り出していた。

