この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
硝子の初恋
第10章 サヨナラの理由が知りたい
ファストフード店で腹ごしらえをしたまゆなと渡辺は、近くのゲームセンターにいた。

平日の昼間のゲームセンターは客も疎らで、目立たないように入口の所のUFOキャッチャーで遊んでいた。

「やったぁ───ッ」

「渡辺くん、すごい!」

渡辺が、ずっと狙っていたビーズで作られた可愛いクマのキーホルダーをGETし、状況を忘れて大声を出す。

「はい、あげる」

渡辺が、取ったばかりのキーホルダーをまゆなに差し出した。

「え? でも……」

「こんくらいいいじゃん! 今日の思い出にもらって」

渡辺は、まゆなの手の中にキーホルダーを握らせる。

「ありがとう」

まゆなはそのキーホルダーを鞄に付けた。

「可愛い」

「……神崎の方が可愛いよ」

「え?」

渡辺の言葉にドキドキしながら顔を上げたまゆなは、真剣な瞳でまゆなを見つめる渡辺と目が合った。

「神崎さぁ、高臣先輩と……」

渡辺が、言いかけた時、

「ちょっといい? あなたたち、学校は?」

2人の女性がまゆなの肩を掴んだ。

「あ……」

(補導員だ!)

まゆなはビクリと身体を硬くすると同時に、渡辺がまゆなの手を強く引いた。

「すみませんっ、今から行きます!!」

そう言いながら、まゆなの手を引いた渡辺は、先程のようにものすごい勢いで走り出していた。

/367ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ