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硝子の初恋
第10章 サヨナラの理由が知りたい
ごめんなさーい! とこれまた大声を店内に響かせた沙有里。すぐに真剣な顔に戻る。
「渡辺の奴、まゆなが高臣先輩と付き合い始めたらおとなしくなったのに、何でまた急に……」
「沙有里っ! あの……」
沙有里にはまだ高臣と別れた事を言ってない。隣にいる高臣にどう弁解しようかとまゆなは慌てた。
「…………」
まゆなの隣に座る高臣は、一言も喋らず、相変わらず遠くの床を睨んでいた。
(恋愛に発展するの狙ってる? ふざけやがって…!)
険しくなった高臣の顔を見て、まゆなは沙有里に別れた事を言わなかったために不機嫌になったのだと誤解して、焦って弁解しようとする。
「沙有里! あの…ね……あの……私と高臣先輩……」
「もういいだろ?」
どんどん小さくなるまゆなの声を遮るように、高臣が立ち上がった。
「渡辺の奴、まゆなが高臣先輩と付き合い始めたらおとなしくなったのに、何でまた急に……」
「沙有里っ! あの……」
沙有里にはまだ高臣と別れた事を言ってない。隣にいる高臣にどう弁解しようかとまゆなは慌てた。
「…………」
まゆなの隣に座る高臣は、一言も喋らず、相変わらず遠くの床を睨んでいた。
(恋愛に発展するの狙ってる? ふざけやがって…!)
険しくなった高臣の顔を見て、まゆなは沙有里に別れた事を言わなかったために不機嫌になったのだと誤解して、焦って弁解しようとする。
「沙有里! あの…ね……あの……私と高臣先輩……」
「もういいだろ?」
どんどん小さくなるまゆなの声を遮るように、高臣が立ち上がった。