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硝子の初恋
第11章 再び重なる心
ガリッ
「いッてぇ!!」
突然の激痛に、高臣は飛び起きた。
「ふーん、ちゃんと神経は通ってるんだ。どんだけ頑張っても反応しないから、神経通ってないのかと思った」
高臣のそこに歯を立てたつぐみは立ち上がり、痛みに悶える高臣を見下ろす。
「お前ッ、バカだろッ」
股間を押さえながら、高臣は涙目でつぐみを睨む。
「バカは高臣先輩でしょ! いつまで昔の女引き摺ってんのよ!」
「昔の女なんかじゃねぇ! 俺は今でも……」
「神崎さん、最近渡辺くんと仲いいですよね。昨日なんて2人で学校抜け出したみたいだし……。神崎さん、渡辺くんの部屋に誘われたみたいですよ?」
高臣の言葉に重ねられたつぐみの言葉に、高臣は黙り込む。
(部屋に誘われた? まさか着いていったなんて事ないよな……)
眉間にシワを寄せて考え込む高臣の表情に満足したかのように立ち上がり、つぐみは予鈴と同時に屋上から走り去った。
「いッてぇ!!」
突然の激痛に、高臣は飛び起きた。
「ふーん、ちゃんと神経は通ってるんだ。どんだけ頑張っても反応しないから、神経通ってないのかと思った」
高臣のそこに歯を立てたつぐみは立ち上がり、痛みに悶える高臣を見下ろす。
「お前ッ、バカだろッ」
股間を押さえながら、高臣は涙目でつぐみを睨む。
「バカは高臣先輩でしょ! いつまで昔の女引き摺ってんのよ!」
「昔の女なんかじゃねぇ! 俺は今でも……」
「神崎さん、最近渡辺くんと仲いいですよね。昨日なんて2人で学校抜け出したみたいだし……。神崎さん、渡辺くんの部屋に誘われたみたいですよ?」
高臣の言葉に重ねられたつぐみの言葉に、高臣は黙り込む。
(部屋に誘われた? まさか着いていったなんて事ないよな……)
眉間にシワを寄せて考え込む高臣の表情に満足したかのように立ち上がり、つぐみは予鈴と同時に屋上から走り去った。