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硝子の初恋
第11章 再び重なる心
「ん……ッ」

まゆなの口の中を溶かした高臣は、その熱い舌をまゆなの耳に這わせていく。

「……ピアス…」

高臣の言葉に、まゆなの身体がピクリと反応する。

(未練がましい女って思われるよね)

高臣からのクリスマスプレゼントのハートのピアス。

高臣は、まゆなの耳から唇を離すと、まゆなの首筋にキスを落とした。

一瞬の痛み。まゆなの首筋に、高臣の印が刻まれた。

「……着替える……」

そう言って高臣が立ち上がる。

まゆなは慌てて立ち上がり、更衣室を出た。心臓はまだバクバクと早鐘を打ち、身体は熱く疼いていた。

まゆなの立ち去った更衣室では、高臣がまだ制服姿のままでいた。

「やべぇ、着替えらんねぇじゃん……」

昼間つぐみに歯を立てられた高臣のそこは、久しぶりに天井を仰いでいた。

(プレゼントしたピアス、まだしてるとか……反則だろ……)

ロッカーに付いた片手の上に額を乗せ、肩を揺らして呼吸する高臣。先程のまゆなを思い出し、その口元は幸せな気持ちに綻んでいた。

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