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硝子の初恋
第11章 再び重なる心
あの後、まゆなは高臣と言葉を交わす事なく、気まずくて目も合わせられなかった。
(何か……お腹空いちゃった……)
部活帰り、まゆなは1人いつも恐怖の中で通り過ぎるコンビニに立ち寄っていた。
毎日半笑いでまゆなを見つめているサラリーマンは、今日はいなかった。
安心したら、どうしても肉まんが食べたくなり、まゆなは不用心にコンビニに立ち寄っていた。
(諦めなくてもいいのかな……)
商品が並ぶ陳列棚の後ろにある鏡に、まゆなの首筋に高臣が付けたキスマークが写る。
(いつかまた、眞斗と笑い合えるのかな? 恋人同士に……戻れるのかな?)
そっと、まゆなが首筋のキスマークに触れた。
その瞬間、
スッとまゆなの後ろに人が立つ。
見慣れたスーツ姿。半笑いで鏡の中のまゆなを覗くその人は、いつもこのコンビニの前でまゆなを見つめるサラリーマンだった。
(何か……お腹空いちゃった……)
部活帰り、まゆなは1人いつも恐怖の中で通り過ぎるコンビニに立ち寄っていた。
毎日半笑いでまゆなを見つめているサラリーマンは、今日はいなかった。
安心したら、どうしても肉まんが食べたくなり、まゆなは不用心にコンビニに立ち寄っていた。
(諦めなくてもいいのかな……)
商品が並ぶ陳列棚の後ろにある鏡に、まゆなの首筋に高臣が付けたキスマークが写る。
(いつかまた、眞斗と笑い合えるのかな? 恋人同士に……戻れるのかな?)
そっと、まゆなが首筋のキスマークに触れた。
その瞬間、
スッとまゆなの後ろに人が立つ。
見慣れたスーツ姿。半笑いで鏡の中のまゆなを覗くその人は、いつもこのコンビニの前でまゆなを見つめるサラリーマンだった。