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硝子の初恋
第11章 再び重なる心
「情けないよな……別れようって言ったくせに、渡辺や小長井先輩に嫉妬して……」
高臣の声が震えていた。
「立石の事も、どうすればいいのか全然わかんねぇ……。すげー中途半端。まゆを守ってるつもりが、まゆの事を傷付けてるだけだ……」
高臣は、つぐみと縁を切りまゆなとやり直す方法を必死に考えた。でも、どんなに考えても答えが出ない。
まゆなを守りたい。そのために、つぐみの要求を飲んで来た。でも心がまゆなから離れられず、まゆなが自分から離れそうになると勝手に身体が動いていた。
「高臣先輩……私は全然傷付いてなんかないよ。だって、先輩が私を傷付けないために、自分が傷付いてくれたんでしょ?」
まゆなは、まだ濡れたままの高臣の髪の毛をそっと撫でた。
「高臣先輩……好き……今でもずっと……大好き!!」
まゆなの胸に顔を埋める高臣を、まゆなはキツくキツく抱き締めた。
「まゆ……ッ!!」
顔を上げた高臣が、まゆなの唇に自分の唇を重ねる。
口腔内を掻き回すお互いの熱い舌が、無理に凍らせていた恋心を溶かしていく。
(好き…眞斗が好き……)
溶け出した恋心は、欲情となり溢れ出す。
湿った音を響かせながら、高臣とまゆなは互いの舌を貪るように絡めあっていった。
高臣の声が震えていた。
「立石の事も、どうすればいいのか全然わかんねぇ……。すげー中途半端。まゆを守ってるつもりが、まゆの事を傷付けてるだけだ……」
高臣は、つぐみと縁を切りまゆなとやり直す方法を必死に考えた。でも、どんなに考えても答えが出ない。
まゆなを守りたい。そのために、つぐみの要求を飲んで来た。でも心がまゆなから離れられず、まゆなが自分から離れそうになると勝手に身体が動いていた。
「高臣先輩……私は全然傷付いてなんかないよ。だって、先輩が私を傷付けないために、自分が傷付いてくれたんでしょ?」
まゆなは、まだ濡れたままの高臣の髪の毛をそっと撫でた。
「高臣先輩……好き……今でもずっと……大好き!!」
まゆなの胸に顔を埋める高臣を、まゆなはキツくキツく抱き締めた。
「まゆ……ッ!!」
顔を上げた高臣が、まゆなの唇に自分の唇を重ねる。
口腔内を掻き回すお互いの熱い舌が、無理に凍らせていた恋心を溶かしていく。
(好き…眞斗が好き……)
溶け出した恋心は、欲情となり溢れ出す。
湿った音を響かせながら、高臣とまゆなは互いの舌を貪るように絡めあっていった。