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硝子の初恋
第11章 再び重なる心
「まゆ……」

離れた高臣の唇は、まゆなの耳に触れていた。間近で聞こえる吐息混じりの低い声に、まゆなは身体をぞくっと震わせた。

「まゆ……ピアス……あれからずっとしてくれてんだな」

ピアスのある耳たぶを避け、耳の上の方を甘噛みする高臣。

「まな……高臣先輩の、代わり……なんて、重いよね……」

自嘲気味に笑うまゆな。憂いを帯びたその表情に、高臣の身体が熱くなる。

「まゆ……ッ」

まゆなの唇に、高臣の唇が帰ってくる。

息もつけないくらい、激しく口の中を掻き混ぜられる。

「んッ、んンッ」

まゆなの甘い声に誘われ、高臣の身体は痛いくらいの反応を示していた。
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