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第11章 再び重なる心

「眞斗……」

高臣の話を聞き終えたまゆなは、ぎゅーっと高臣を抱きしめた。

「ありがとう……。何も知らないでいて……ごめんね」

まゆなの瞳から涙が溢れ出した。

「知られないようにしてたんだから……当然だろ」

高臣がまゆなの涙を優しく拭う。

「大丈夫だから……私はずっと眞斗の傍にいるから……」

つぐみの脅しの言葉は恐ろしい。もしかしたら本当に何かされるかもしれない。

それでも何があっても高臣の傍にいたい。

まゆなは高臣に抱き付いた。

「まゆ……」

高臣の唇がまゆなの唇を塞いだ。

先程の貪るような激しさはなく、離れるのを惜しむように高臣の唇はまゆなの唇を何度も啄ばんだ。