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硝子の初恋
第12章 踏み出す勇気
(どうか…どうか、立石さんが眞斗を解放してくれますように)
まゆなは胸の前で手を合わせる。
(眞斗がこれ以上傷付きませんように……)
ギュッとキツく目を閉じると涙が頬を伝い、まゆなは慌てて拭き取った。
「あれ? 眞斗は?」
高臣の背中が見えなくなった方を見たまま固まっていたまゆなは、侑吾の声に我に返った。
「あ、えっとですね……あの…」
何から話せばいいのか……
今まで黙ってた事をなじられないか……
まゆなの心臓がドキドキと忙しく鳴り出す。
「まゆ? どうかした?」
沙有里が心配そうにまゆなの顔を覗き込む。
「沙有里……手、繋いでて?」
怪訝な顔をしながらも沙有里がまゆなの手を握る。
「あの……聞いて欲しい事があります……どうか、眞斗を助けてあげて下さい」
まゆなの言葉に、全員が箸を置いてまゆなを見つめた。
まゆなは深呼吸をして、つぐみの事を話し始めた。
まゆなは胸の前で手を合わせる。
(眞斗がこれ以上傷付きませんように……)
ギュッとキツく目を閉じると涙が頬を伝い、まゆなは慌てて拭き取った。
「あれ? 眞斗は?」
高臣の背中が見えなくなった方を見たまま固まっていたまゆなは、侑吾の声に我に返った。
「あ、えっとですね……あの…」
何から話せばいいのか……
今まで黙ってた事をなじられないか……
まゆなの心臓がドキドキと忙しく鳴り出す。
「まゆ? どうかした?」
沙有里が心配そうにまゆなの顔を覗き込む。
「沙有里……手、繋いでて?」
怪訝な顔をしながらも沙有里がまゆなの手を握る。
「あの……聞いて欲しい事があります……どうか、眞斗を助けてあげて下さい」
まゆなの言葉に、全員が箸を置いてまゆなを見つめた。
まゆなは深呼吸をして、つぐみの事を話し始めた。