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硝子の初恋
第12章 踏み出す勇気
その後、すっかりご機嫌になったまゆなの母親。
遠慮する高臣に、半ば無理矢理夕飯を振る舞う程に高臣が気に入ったようだ。

まゆなも先程の言葉に酔いしれて、ボーっと高臣を眺めている。

夕飯を食べ終え、高臣が本題を切り出す。

初詣からまゆなを見つめていたあのサラリーマン。毎日コンビニで待ち伏せされていた事。今日は大学から途中までつけられていた事。

まゆなが怯えている事を伝えてもやめてくれるかわからない。

何が目的なのかもわからない。

今、高臣が出て行けば逆上するかもしれない。

ここはやはり、警察官でもあるまゆなの父親に判断を仰ぐのがいい。

高臣はまゆなの母親に、自分の考えを話した。

(1コ違いとは思えない……眞斗ってこんなに頼り甲斐があったんだ……)

高臣に魅入るまゆなの向かいで、まゆなの母親もまた高臣に魅入っていた。
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