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硝子の初恋
第13章 男としてのケジメ
突然、つぐみの手がまゆなのスカートの中へ滑り込む。

「ひっ……」

下着の上からまゆなの秘部をなぞるつぐみの指。まゆなは小さく悲鳴をあげた。

「高臣先輩の肉厚な舌に、この中舐められると気持ちいいよね。舌から伝わる熱に何度も溶かされちゃった」

つぐみは、まゆなの耳元に口を近づけ、息を吹き掛けるように囁いた。

「まゆに触んな!」

片手でまゆなに触れるつぐみの手を掴み、もう片方の手でまゆなを自分の後ろに庇う高臣。

つぐみはクスリと笑った。

「別に今更傷付く事でもないでしょ? 高臣先輩、来るもの拒まずだったんだから。神崎さんの前にも何人…何十人て女の子とエッチしてきてるんだから」

ドクンッ
まゆなの心臓が嫌な音を立てる。

呼吸が苦しくなって、胸が痛くなる。

視界がぼやけたのは、また涙が溢れてきたせいだ。

(負けたくない…立石さんの言葉に負けたくなんかないのに……)

「まゆ……」

不安気な顔でまゆなを振り返る高臣。

「過去は変えられないけど、今もこれからも…まゆだけだから……」

「眞斗……」

(そうだ…眞斗は立石さんの脅しに屈してまで私を守ろうとしてくれた。不安になんかなる必要ない)

まゆなはギュッと高臣に抱きついた。

「大丈夫。こんな事で負けない。私は眞斗が好き。立石さんなんかに負けない!」

まゆなはつぐみの目を見てそう言い切った。
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