この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
硝子の初恋
第13章 男としてのケジメ
「あのサラリーマン、何て言ってたって?」
口の中の食べ物を牛乳で流し込み、高臣がまゆなに聞く。
「うん。なんか出会い系のサイトに、私の写真と名前と昔の携帯番号とアドレスが載ってて、そこに"ウサギみたいにさみしがり屋の私を助けて"ってメッセージが付いてたんだって」
まゆなの言葉に、高臣はぶっと吹き出す。
「ウサギ?!」
「そこ笑う所じゃないよ?」
父親から聞いた時は自分も笑ってしまったけれど、案の定吹き出した高臣をひと睨みするまゆな。
「……ごめん」
小さく謝り肩をすくめる高臣の手の中のパンを一口かじり、"これで許す"と笑った後にまゆなは続ける。
「それで、私にウサギのイメージ重ねて膨らめて暴走したと。でもイメージがウサギだったから、怖がらせないようにまずは見守っていたみたい。もう付け回さないって約束してくれたって」
さすがに警察官の娘だとは知らなかったあのサラリーマンは、相当驚きビビっていたようだ。
元からまゆなに危害を加えようと思っていた訳でもないようで、どうやらこのままおとなしく引き下がってくれそうだ。
口の中の食べ物を牛乳で流し込み、高臣がまゆなに聞く。
「うん。なんか出会い系のサイトに、私の写真と名前と昔の携帯番号とアドレスが載ってて、そこに"ウサギみたいにさみしがり屋の私を助けて"ってメッセージが付いてたんだって」
まゆなの言葉に、高臣はぶっと吹き出す。
「ウサギ?!」
「そこ笑う所じゃないよ?」
父親から聞いた時は自分も笑ってしまったけれど、案の定吹き出した高臣をひと睨みするまゆな。
「……ごめん」
小さく謝り肩をすくめる高臣の手の中のパンを一口かじり、"これで許す"と笑った後にまゆなは続ける。
「それで、私にウサギのイメージ重ねて膨らめて暴走したと。でもイメージがウサギだったから、怖がらせないようにまずは見守っていたみたい。もう付け回さないって約束してくれたって」
さすがに警察官の娘だとは知らなかったあのサラリーマンは、相当驚きビビっていたようだ。
元からまゆなに危害を加えようと思っていた訳でもないようで、どうやらこのままおとなしく引き下がってくれそうだ。