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硝子の初恋
第13章 男としてのケジメ
真っ青になって震えるつぐみ。

「"いい子"のお姫様、これはヤバイっしょ? お母様に怒られちゃうね。今までの演技が全部パーだ」

茶化したように言う侑吾に、つぐみが縋り付く。

「やめて……やめて! 消して!!」

涙を浮かべるつぐみの顔は真っ青で、その必死さに侑吾の心が動きそうになる。

「じゃあちゃんと約束してもらわなきゃ。眞斗とまゆちゃんと、俺たちにも、もう近付かないって」

「わか…った……から…消して……」

つぐみは唇を噛み締め、ポロポロと涙を流しながら俯き頷いた。

「すぐは無理! 様子見て消す」

「なっ……」

「同級生殺しかけた奴を信用出来るわけないっしょ?」

「っ…!」

侑吾を睨むつぐみ。

「お前…婚約者がいるんだろ? 4月には転校するって……」

高臣の言葉に、つぐみの目からまた涙が零れた。

「しない…婚約なんて……転校なんて……したく…ない……」

「じゃあ親に言えよ。"ありのままで愛されたい"っていつか言ってただろ。お前、ホントはありのままで親に愛されたいんだろ?」

「え?」

高臣の言葉に、つぐみはまた俯いた。

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