この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
硝子の初恋
第14章 ご褒美はスイートルームの甘い夜

「自己ベスト更新おめでとう」
一輝の父親の経営するホテルの従業員用の小さな食堂で、高臣、まゆな、一輝、一輝の両親、更に数人の従業員がグラスを合わせた。
「高臣先輩、ちょっと前までスランプだったじゃないですか! 皆で心配してたんスよ?」
一輝が言うと、一輝の両親もコクコクと頷く。
「一輝は相変わらずお喋りだな……」
高臣のため息交じりの言葉にも、一輝の両親と従業員がコクコクと頷く。
「え? 皆言ってたし! まゆと別れたからだとかすげー噂になってましたよ?」
「KY」
一輝が焦って紡いだ言葉に、若い男性従業員がボソッと呟く。
「別れた情報はもっと早く欲しかった! 高臣くん狙ってたのにぃ!!」
三十路近そうな女性従業員が本気で悔しそうな顔をして、高臣を見つめた。
「そろそろ俺たちも仕事に戻るか! 眞斗、最上階のスイートルーム空けといたぞ」
女性従業員から高臣を隔てるように立ち塞がった一輝の父親が、高臣に金色に輝くルームキーを手渡した。
一輝の父親の経営するホテルの従業員用の小さな食堂で、高臣、まゆな、一輝、一輝の両親、更に数人の従業員がグラスを合わせた。
「高臣先輩、ちょっと前までスランプだったじゃないですか! 皆で心配してたんスよ?」
一輝が言うと、一輝の両親もコクコクと頷く。
「一輝は相変わらずお喋りだな……」
高臣のため息交じりの言葉にも、一輝の両親と従業員がコクコクと頷く。
「え? 皆言ってたし! まゆと別れたからだとかすげー噂になってましたよ?」
「KY」
一輝が焦って紡いだ言葉に、若い男性従業員がボソッと呟く。
「別れた情報はもっと早く欲しかった! 高臣くん狙ってたのにぃ!!」
三十路近そうな女性従業員が本気で悔しそうな顔をして、高臣を見つめた。
「そろそろ俺たちも仕事に戻るか! 眞斗、最上階のスイートルーム空けといたぞ」
女性従業員から高臣を隔てるように立ち塞がった一輝の父親が、高臣に金色に輝くルームキーを手渡した。

