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硝子の初恋
第14章 ご褒美はスイートルームの甘い夜
ガラス張りの屋根から満天の星空が見える。

トイレ、洗面、バスルームの他に、テーブルとソファーの置かれたダイニングルームがある。

その奥の寝室はガラス張りになっていて、ガラスのドアを隔てた向こうに屋内の温水プールがある。

バスルームの広さ豪華さに感動したまゆなは、バスローブを羽織り、あちこちのドアを開け室内探検をしていた。

「どこもかしこもすごい……」

置かれている家具や装飾の豪華さに、まゆなはため息を漏らした。

「まゆ、こっち来て座れよ」

ダイニングルームのソファーに座るバスローブ姿の高臣が、まゆなを手招きした。

「眞斗っ、プールがあるよ! 泳ぎたくならない?」

興奮気味に駆け寄り、高臣の隣に座ったまゆな。

「うーん、今日はもう泳ぎたくない」

苦笑いを浮かべる高臣が、ジュースの注がれたグラスを傾ける。

「そうだよね。記録会お疲れ様」

カチン

グラスが小さくぶつかる音が響く。まゆなと高臣の2人きりのささやかな祝賀会が始まった。
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