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硝子の初恋
第14章 ご褒美はスイートルームの甘い夜
「まゆ、泳げる?」

突然の高臣の言葉に、まゆなは必死に首を横に振った。

「無理無理っ。水着持ってない!」

まゆなの言葉に、高臣の口が意地悪く歪む。

「裸でいいじゃん。全裸水泳」

そう言いながら、まゆなのバスローブを脱がせ始める高臣。

「変態ッ!!」

まゆなは必死にバスローブを掻き抱く。

「せっかくプール付きの部屋なのに泳がねぇの?」

高臣に顔を覗き込まれ、

「……泳げないの」

まゆなは素直に答えた。

授業で泳いだ程度しか泳げない。
高臣の前で無様な姿を見せるのは嫌だと、まゆなは俯いた。

「教えてやるのに」

「え?」

顔を上げたまゆなの目の前にある高臣の端正な顔。

「手取り、足取り、教えてやる」

高臣の端正な顔がフッと緩んだ。

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