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硝子の初恋
第15章 それぞれの想い
(どどどどどうしようっ)

部屋の中に、テレビの中の女性と、ロフトにいる寧々の喘ぎ声が響く。

まゆなは見る事をやめ、キツく目を閉じた。

「まゆ……」

後ろにいる高臣の息が耳に掛かり、まゆなはビクっと身体を硬直させた。

「耳まで真っ赤……」

ペロッ
高臣の舌がまゆなの耳の裏を這い、まゆなは小さく震え始めた。

「侑吾っ、立って!!」

沙有里のいきなりの大声に、侑吾とまゆなの身体が大きく跳ねた。

「え? え? 沙有里? 何?」

戸惑いながらも、言われるがままに立ち上がる侑吾。

「テレビ観てるだけじゃよくわかんないから、観ながら実践するの!」

沙有里の言葉にまゆながテレビ画面を観ると、沙有里が最も知りたがっていたフェラチオのシーンだった。

「さっ、沙有里!?」

(まさかここでする気?!)

まゆなの真横に座っていた沙有里が、真っ赤な顔をして立ち尽くす侑吾の前に跪く。

(嘘っ、侑吾先輩こっち向いてるのに……)

沙有里はまゆなに背を向けている状態。向き合う侑吾はこちらを向いている。

「沙有里……っ!?」

まゆなが声を掛けるよりも早く、沙有里が侑吾のズボンを下着ごと摺り下ろした。
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