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硝子の初恋
第3章 後悔先に立たず
小学生のうちはチビだとバカにされてたけど、中学の三年間で高臣の身長はかなり伸びた。
高校に入った今でも成長中だ。

ずっと続けてきた水泳も、中学高校では、大会で入賞するほどまでになった。

今だに美男美女カップルと言われる両親のおかげで、学年が上がる毎に、寄ってくる女が増えた。

プールの薬剤で傷んだ髪は明るい茶色で、そのせいかチャラく見られてきた。

(まゆが聞いたら、"実際チャラいでしょ"って言うんだろうな)

高臣はフッと柔らかく笑う。

すぐに付き合えだとか、抱けだとか、そんな関係を求めてくる女たち。気に入られようと愛想笑いをするか、遠巻きに騒ぎ立てる女たち。

周りにはそんな女しかいなかったから、何かと突っかかってくるまゆなは新鮮で、面白かった。

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