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硝子の初恋
第3章 後悔先に立たず
水泳部の文化祭の片付けを終え、まゆなは、親友の沙有里と中庭のベンチに座って休んでいた。

「ねぇねぇ、高臣先輩と何があったのか教えてよ〜」

沙有里はしつこく聞いてくる。

「だーかーら、何もないってば!」

まゆなは誤魔化すように大きな声を出す。

「ふーん? じゃあ、この首筋の赤い跡は何?」

まゆなにグッと近付いた沙有里は、その首筋にふぅっと息を吹きかけた。

「……ッ」

ビクリと身体を揺らすまゆな。

「んー? なぁんか、エロい反応示すようになってない?」

勘のいい沙有里は、今度はまゆなの耳に息を吹きかける。

「やッ、やめてよッ」

まゆなは、抱きついてきた沙有里の身体を押し返す。

「正直に言わないと、私もここにキスマーク、付けちゃうからね」

沙有里はまゆなの首筋をペロリと舐めた。

「やンッ! わかった! 言うから! やめて!!」

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