この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
硝子の初恋
第3章 後悔先に立たず
「レズのくせに! 高臣先輩から離れて!」
(レズ?)
日本人形のようにかわいいと言われるつぐみが、恐ろしい形相でまゆなを睨む。
「怖ぇー」
言葉とは裏腹に、高臣はケラケラと笑う。
「高臣先輩ッ」
まゆなは、笑い転げる高臣の口を押さえた。
(怖い怖い! ホントに怖い! 立石さんて、あんな顔もするんだ)
多分、沙有里との事をレズと言われているんだろう。でも、誤解を解くために顔をあげるのも怖く、完全に白旗を上げたまゆなは、つぐみを見れずに俯いた。
「まゆ? そんな怯えんな。大丈夫だから」
口に当てられたまゆなの手を解き、高臣はその手を握り締める。
(うわ……ホント、外さない人だなぁ)
悔しいと思いながらも、そんな高臣の優しさに、まゆなの心臓は高鳴った。
(レズ?)
日本人形のようにかわいいと言われるつぐみが、恐ろしい形相でまゆなを睨む。
「怖ぇー」
言葉とは裏腹に、高臣はケラケラと笑う。
「高臣先輩ッ」
まゆなは、笑い転げる高臣の口を押さえた。
(怖い怖い! ホントに怖い! 立石さんて、あんな顔もするんだ)
多分、沙有里との事をレズと言われているんだろう。でも、誤解を解くために顔をあげるのも怖く、完全に白旗を上げたまゆなは、つぐみを見れずに俯いた。
「まゆ? そんな怯えんな。大丈夫だから」
口に当てられたまゆなの手を解き、高臣はその手を握り締める。
(うわ……ホント、外さない人だなぁ)
悔しいと思いながらも、そんな高臣の優しさに、まゆなの心臓は高鳴った。