パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 後悔先に立たず

「最初に言ったよな？ 俺、付き合ってる女いるって」

「え？！ ま…ンぐッ」

(まだ付き合ってないし！)

という肝心な事を言う前に、高臣の大きな手に口を塞がれたまゆな。

「開通したら諦める約束だろ？ 後は他の男とヤレよ」

まゆなにはお構いなしに喋る高臣。その手に鼻まで塞がれたまゆなは、高臣の手を引き剥がそうともがき、その手をバシバシと叩く。

「あ、悪ぃ」

悪びれる様子もなく、高臣がまゆなの口を押さえていた手を退かす。

「はぁッ、はぁッ」

肩で息をするまゆな。

「顔真っ赤」

楽しそうに笑う高臣。

「当たり前でしょ！ 息が出来なかったんだから！ 死ぬとこだったんだから！」

高臣を睨むまゆなを、ゲラゲラ楽しそうに見つめる高臣。

2人の仲の良さを見せつけられているようで、つぐみは余計に苛立っていった。