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硝子の初恋
第3章 後悔先に立たず
そこへ、

「たーかーおーみせんぱぁ─────い!」

場違いな明るい声。

「さっ、沙有里?」

空気も読まず、むしろ空気をぶち壊して突進してくる沙有里。

「何だよ、沙有里」

高臣の胸にダイブしようとした沙有里だが、直前で高臣の大きな手に頭を掴まれて止められてしまった。

「あーん、高臣先輩の胸板に頬ずりしたい!」

掴まれた頭をグリグリとドリルのように動かしながら、尚も高臣に突進しようとする沙有里。

沙有里は男女問わず、抱きつき魔のおっぱい星人だ。

「やめろ変態、何の用だよ?」

高臣が沙有里の頭を持ち上げて、起立の姿勢をさせる。

「変態? 高臣先輩だって変態じゃないですかぁ! 私もまゆなのムービーと写メ欲しい」

「なっ?! 沙有里?! あんた、バカなの?!」

陵辱される親友のムービーを本気で欲しがる沙有里に、まゆなは思わず声を荒げた。
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