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硝子の初恋
第3章 後悔先に立たず
「絶対やんねぇ」

高臣は意地悪く笑う。

「……先輩もバカでしょ。早く消してよ!」

まゆなは高臣を睨んだ。

「じゃあ見せて!」

尚も食い付く沙有里。

「やだ」

「ケチケチケチケチ─────!!」

沙有里は、高臣の胸板をボカボカと叩く。

「もー、2人共バカバカバカバカ!!!!!」

沙有里と高臣を引き剥がして振り返ると、三人の瞳に、置いてけぼりのつぐみが映った。

「あー、またロストバージンな感じ? 皆いいなぁ。高臣先輩、私のバージン貰ってくんない?」

沙有里の爆弾発言!

「やだ」

即答の高臣。

「即答かよ?! 来るもの拒まずの高臣先輩に断られたって、私、伝説になっちゃうよ?!」

「沙有里、バカでしょ」

喚き散らす沙有里に、まゆなは心の底からため息を吐いた。

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