この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
硝子の初恋
第1章 憧れの王子様
(うわー高臣先輩の胸板逞しい)
勢いよくぶつかり、強打した鼻を片手で押さえながら、もう一方の片手は高臣の胸板に触れていたまゆな。
幼稚園の頃から水泳を続けているという高臣の身体は、ガッチリと逞しく、その胸板も男を感じさせる硬さだった。
(どうしよ、早く離れなきゃなのに、このハプニング嬉し過ぎる)
思わずその感触を確かめてしまう。
「まゆ?こんな所まで何しに来たんだよ?」
高臣の声に我に返り、ビクリと身体を揺らすまゆな。
「たっ、たこ焼き買いにきたんです」
まゆなは、慌てて高臣から離れた。
触れ心地のいいまゆなの大きな胸が遠ざかり、高臣は小さく舌打ちした。
『高臣眞斗くーん! 至急講堂までお願いします!』
高臣を呼ぶ校内放送が響く。
「王子様、呼ばれてますよ?」
「めんどくせぇ」
予想通りの高臣の答えに、まゆなはクスクスと笑う。
「先輩、生活態度も口も悪いのに、顔だけはいいから!」
言ってからハッとする。
「はぁ?お前マジムカつく」
高臣は眉間にシワを寄せ、まゆなを見下ろしていた。
勢いよくぶつかり、強打した鼻を片手で押さえながら、もう一方の片手は高臣の胸板に触れていたまゆな。
幼稚園の頃から水泳を続けているという高臣の身体は、ガッチリと逞しく、その胸板も男を感じさせる硬さだった。
(どうしよ、早く離れなきゃなのに、このハプニング嬉し過ぎる)
思わずその感触を確かめてしまう。
「まゆ?こんな所まで何しに来たんだよ?」
高臣の声に我に返り、ビクリと身体を揺らすまゆな。
「たっ、たこ焼き買いにきたんです」
まゆなは、慌てて高臣から離れた。
触れ心地のいいまゆなの大きな胸が遠ざかり、高臣は小さく舌打ちした。
『高臣眞斗くーん! 至急講堂までお願いします!』
高臣を呼ぶ校内放送が響く。
「王子様、呼ばれてますよ?」
「めんどくせぇ」
予想通りの高臣の答えに、まゆなはクスクスと笑う。
「先輩、生活態度も口も悪いのに、顔だけはいいから!」
言ってからハッとする。
「はぁ?お前マジムカつく」
高臣は眉間にシワを寄せ、まゆなを見下ろしていた。