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硝子の初恋
第1章 憧れの王子様
(─────また憎まれ口聞いちゃった。なんでいつもこういう言い方しちゃうのかな)

まゆなは少し落ち込んで俯く。

元々、思った事はすぐに口に出してしまう性格だ。高臣が相手だと、照れも手伝って、つい必要以上の憎まれ口を叩いてしまう。

多分、まゆなが高臣を好きだなんて、高臣にも周りにも気付かれていないだろうというレベルだ。


「……まゆ?」

俯いたまゆなを心配するかのように、まゆなの頭に優しく手を置き、顔を覗き込む高臣。

遅刻やサボりの常習犯。加えて、女関係がルーズで派手。普段の素行はあまり良くない高臣。

だが、水泳に対しては真剣で、練習だけはサボらない。
そんな高臣に、まゆなだけでなく、たくさんの女子が憧れている。

ぶっきらぼうかと思えば優しかったり、一緒にふざけて、最高級の笑顔を見せてくれたり。水泳部のマネージャーになってから知った高臣のいろいろな面に、まゆなの恋心は爆発寸前だ。

ポンポンと優しく頭を叩く高臣の優しい仕草に、慌ただしく動き出したまゆなの心臓。それを誤魔化すように、まゆなは顔をあげる。

「せっ、先輩こそこんな所で何してるんですか?」

「……」

無言で体育倉庫を睨む高臣。

(あー、また告白されたのかな?それとも女の子連れ込んでたのかな)

まゆなはまた俯いた。
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