この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
硝子の初恋
第4章 別れたくない!
「サンキュ」
まゆなが差し出したタオルを受け取り、ニッコリと笑う高臣。
その笑顔に、身体がとびあがるくらいの勢いで、まゆなの心臓が飛び跳ねた。
「……何? 見惚れてた?」
ゴーグルを押し上げ、意地悪く笑いながら、まゆなの顔を覗き込む高臣。
「ちっ、違うし! そうやってゴーグルをおデコの上に上げると、高臣先輩の顔、キツネみたい!!」
本当は、高臣の切れ長の目がゴーグルに吊られて少し上がると、幼さが抜け男らしさを増して、すごくカッコイイ。
(そんな恥ずかしい事、絶対言えない!)
「ぶっ……」
真っ赤な顔をして言い訳するまゆなに、高臣が噴き出す。
「たーかーおーみー! イチャイチャしてんなよ! 後30本!!」
コーチの怒鳴り声に、「げっ……」と一瞬嫌そうに顔を歪めた高臣。
タオルをまゆなに渡し、
「行ってくるか」
と、またスタート台の方へと歩いて行った。
まゆなが差し出したタオルを受け取り、ニッコリと笑う高臣。
その笑顔に、身体がとびあがるくらいの勢いで、まゆなの心臓が飛び跳ねた。
「……何? 見惚れてた?」
ゴーグルを押し上げ、意地悪く笑いながら、まゆなの顔を覗き込む高臣。
「ちっ、違うし! そうやってゴーグルをおデコの上に上げると、高臣先輩の顔、キツネみたい!!」
本当は、高臣の切れ長の目がゴーグルに吊られて少し上がると、幼さが抜け男らしさを増して、すごくカッコイイ。
(そんな恥ずかしい事、絶対言えない!)
「ぶっ……」
真っ赤な顔をして言い訳するまゆなに、高臣が噴き出す。
「たーかーおーみー! イチャイチャしてんなよ! 後30本!!」
コーチの怒鳴り声に、「げっ……」と一瞬嫌そうに顔を歪めた高臣。
タオルをまゆなに渡し、
「行ってくるか」
と、またスタート台の方へと歩いて行った。