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硝子の初恋
第4章 別れたくない!
朝の挨拶が飛び交う校舎。

少し離れたプールに、まゆなと沙有里の姿があった。

練習で使ったタオルは練習後に洗い、その日のうちに干して帰る。毎朝、そのタオルを取り込みに行くのは、一年のマネージャーの仕事だ。

「あれ? プールの鍵が開いている」

冬場の練習は、近くの大学のプールを借りてやるため、高校のプールに出入りするのは、水泳部員かマネージャーくらいだ。

「誰か締め忘れたのかな?」

まゆなが言うと、

「ひと気のないプールサイド! 盛りのついた雄と雌が交尾してたのかもよ〜? うらましい〜!」

沙有里は興奮気味に言うと、まゆなの胸に顔を埋めた。

「もぉ! 沙有里は最近すぐそれだ。欲求不満なの?」

「冬になると人肌恋しくなるんだよ。だからお願い! 高臣先輩貸して!」

「ダーメ!!」

「じゃあまゆが相手してよぉ」

グニグニとまゆなの谷間で挟まれた顔を動かす沙有里。

「もぉ! 沙有里のせいで、私、レズ疑惑もたれてるんだからね!」

まゆなは、グッと沙有里の顔を押し返した。

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