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硝子の初恋
第4章 別れたくない!
唇が触れるだけのキスなのに、角度を変えてついばむように、何度もされるととろけそうになる。
まゆなは、高臣のワイシャツをぎゅーっと握り締めた。
ようやく唇が離れると、まゆなは、はぁーっと吐息を漏らす。
「まゆ……」
高臣は、まゆなの腰を抱き寄せる。
「朝から何の為にカッター使ってた?」
真剣な顔で見つめられ、まゆなの心臓が忙しく動き出す。
「え……あの……」
甘いキスの後で高臣に見つめられ、頭がボーッとしているのか、まゆなは上手い言葉が思い浮かばない。
「しかも……カッター握ってたはずの利き手を、どうやったら怪我すんだよ?」
「う……それは……」
「いくら何でも気付くだろ」
「……ッ」
まゆなを心配する、高臣の真剣な眼差し。まゆなは、耐えきれなくなり俯いた。
「何で俺に言わねぇんだよ?」
「ごめんなさい……」
「俺、そんなに頼りねぇ?」
「違ッ! もうじき冬季大会だからッ……余計な心配……掛けたくなくて……」
絞り出した言葉が全て、高臣にとって面倒臭い事なのではないかと、まゆなは俯いたままその瞳いっぱいに涙を溜めた。
まゆなは、高臣のワイシャツをぎゅーっと握り締めた。
ようやく唇が離れると、まゆなは、はぁーっと吐息を漏らす。
「まゆ……」
高臣は、まゆなの腰を抱き寄せる。
「朝から何の為にカッター使ってた?」
真剣な顔で見つめられ、まゆなの心臓が忙しく動き出す。
「え……あの……」
甘いキスの後で高臣に見つめられ、頭がボーッとしているのか、まゆなは上手い言葉が思い浮かばない。
「しかも……カッター握ってたはずの利き手を、どうやったら怪我すんだよ?」
「う……それは……」
「いくら何でも気付くだろ」
「……ッ」
まゆなを心配する、高臣の真剣な眼差し。まゆなは、耐えきれなくなり俯いた。
「何で俺に言わねぇんだよ?」
「ごめんなさい……」
「俺、そんなに頼りねぇ?」
「違ッ! もうじき冬季大会だからッ……余計な心配……掛けたくなくて……」
絞り出した言葉が全て、高臣にとって面倒臭い事なのではないかと、まゆなは俯いたままその瞳いっぱいに涙を溜めた。