この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
硝子の初恋
第5章 名前は特別の証?
「まゆ? またどっか怪我したのか?」
沙有里と保健室に入ろうとしたまゆなを、高臣が呼び止める。心配そうな瞳で、まゆなの全身を見ている。
「朝怪我した所を、お昼にもう一度見せるように言われていて……。高臣先輩は、どうしたんですか?」
一緒に保健室に入る高臣に、まゆなは問いかける。
「んー? 侑吾を呼びにね……」
ため息交じりに答えた高臣の言葉に、
「ゆゆゆゆゆ侑吾先輩ッ?!」
沙有里が反応した。
「良かった、血は止まったみたいね」
養護教諭の坂上が、まゆなのガーゼを取る。傷口は痛々しいが、出血は止まっている。
「毎日自分で消毒して、なるべくこっちの手は濡らさないようにね」
まゆなの傷口を、手早くまたガーゼと包帯で覆う坂上。
「はい。ありがとうございました」
病院に行く程の大事にならずに済んで、まゆなはホッと胸を撫で下ろした。
「良かったな、まゆ」
高臣が、まゆなの頭をポンポンと叩くと
「はいッ」
まゆなは嬉しそうに笑った。
沙有里と保健室に入ろうとしたまゆなを、高臣が呼び止める。心配そうな瞳で、まゆなの全身を見ている。
「朝怪我した所を、お昼にもう一度見せるように言われていて……。高臣先輩は、どうしたんですか?」
一緒に保健室に入る高臣に、まゆなは問いかける。
「んー? 侑吾を呼びにね……」
ため息交じりに答えた高臣の言葉に、
「ゆゆゆゆゆ侑吾先輩ッ?!」
沙有里が反応した。
「良かった、血は止まったみたいね」
養護教諭の坂上が、まゆなのガーゼを取る。傷口は痛々しいが、出血は止まっている。
「毎日自分で消毒して、なるべくこっちの手は濡らさないようにね」
まゆなの傷口を、手早くまたガーゼと包帯で覆う坂上。
「はい。ありがとうございました」
病院に行く程の大事にならずに済んで、まゆなはホッと胸を撫で下ろした。
「良かったな、まゆ」
高臣が、まゆなの頭をポンポンと叩くと
「はいッ」
まゆなは嬉しそうに笑った。